招待券を頂き、あっという間に期限切れになりそうなので、
思い切って行って来ました。
村上春樹氏が、いちばん好きな小説だという
「グレート・ギャツビー」を映画化した「華麗なるギャツビー」
何回もリメイクされてますね。
コッポラ監督のロバート・レッドフォードと、
ミア・ファロー版も、昔、見たはずだけど、
記憶が全て、ぶっ飛んでて、顔しか思い出せないです。
今回は、「ロミオ+ジュリエット」や「ムーラン・ルージュ」の
バズ・ラーマン監督作品で、冒頭から、これでもかというぐらい
ゴージャス、コテコテのパーティーシーンが、
ラーマン色濃い音楽に乗って、ド派手というか、狂騒というか、
まさに、これぞ、バズ・ラーマンの世界って感じです。
映画が始まる前の予告編で、宮崎駿監督の「風立ちぬ」を
やってましたが、同じ1920年代を描いてるのに、日本と
エライ違いだなぁと思って見ていました。「風立ちぬ」と
聞いて、松田聖子さんの歌を思い出しました?私は、堀辰雄氏の
小説を思ったので、もっと古っ!って感じです。
宮崎氏のはアニメなので、堀氏の小説とは、そんなの関係ねぇ
ようです。(小島よしおも、裸で出ないと誰かわからない
そうですね) 脱線して、すみませんダッセ!
パーティーシーンが長すぎて、主人公のギャツビーも、
なかなか現れてこない。やっと登場したと思ったら、
「ロミオ+ジュリエット」の時の、みずみずしいレオナルド・
ディカプリオではなく、貫禄がついた容姿で、38歳になってる
そうだから、仕方ないけど。それに年収が77億円もあれば、
そりゃあ、貫禄もつくわねぇ。
デイジー役のキャリー・ぱみゅぱみゅ、じゃなくて、
キャリー・マリガンは、はまり役でした。
オーディションで、レオに、いきなりキスをして、
他の候補、キーラ・ナイトレイや、スカーレット・ヨハンソン、
ナタリー・ポートマンなど、まだまだいっぱいいたけど、
思い出せませんが、そうそうたる女優陣を押しのけて射止めたと
雑誌に書いてたけど、それだけの事はありました。
ナタリー・ポートマンって、「ロミオ+ジュリエット」の時も、
オーディションで、並んだ時の背丈が合わないという理由で、
ジュリエット役をゲットできなかったという記憶があるので、
レオとは、縁がないのかしら?
デイジーのいとこ、ニック役のトビー・マグワイヤに関しては、
「スパイダーマン」を最後まで、ゆっくり見た事がないので、
最近の彼は、知りませんが、若い頃の「ボーイズ・ライフ」は、
共演したレオに食われて目立たなく、「アイス・ストーム」も
ストーリーが、いまいちだったせいもあるけど、
目を見開くだけの演技で、それほど上手な俳優とは思って
ませんでした。が、今回は、いい味を出してたと思います。
華やかな画面と対比して、灰色の町と呼ばれる石炭の
工事現場に、半分埋もれてる、壊れた眼科のメガネを掛けてる
人物画の看板が、神の目と呼ばれていて、事故の時など、
要所、要所に映しだされ、悲劇的なラストを予感させます。
プールで泳いでいる時、待ちわびてたプールサイドの電話が
鳴ると同時に、銃声が! その瞬間、何故か、昔、テレビで見た
オールドムービー、「望郷」という映画のラストシーンが
頭をよぎりました。ジャン・ギャバン扮する、ペペ・ル・モコが、
船の甲板に姿を現した彼女に向かって、「ギャビー!」と
叫ぶと、汽笛が鳴って、その声は、かき消され、ギャビーには
聞こえない。まさに名シーン!昔の映画は良かったですね。
(何かのコマーシャルでも、見たような?)
ところで、「望郷」では、ギャビーは、女性の名前で、
「華麗なる…」のギャツビーは、男性の名前で、
ややこしいですね。つまり、間が「ツ」まるかどうかの違い?
ツまらん事を言って、すみません。
下火になったとはいえ、今のところ、ハリウッド映画が主流
ですが、その前は、フランス映画が、よく日本で上映
されてました。トレンチコートを、かっこよく着こなしてる男優、
女は、うらぎる。のパターンが多かったような。あんまり、
覚えてないけど。(アカン、歳がばれそう!いくつやねん?)
そんなわけで、「華麗なる」で、カレーが食べたくなりました。